津谷祐司 公式サイト

会社改革の500日


【R3 vol.3】2Q連続黒字!投資回収サイクルを廻す

2020/11/05

 

攻めの経営を加速する

 
今期最初の四半期(Quarter)、前期末から2Q連続で黒字を達成した!社員スタッフ皆さんの創意工夫のたまものである。施策にはヒットも不発もあるが、各部署からの週次報告を聞いていて「しっかり考えているな」と頼もしく思う事が増えた。この半年は売上を成長させての黒字だ。組織としても大変な自信になった。
 
準備してきた「攻めの経営」を加速させたい。先日の全社方針会は、東さんから幹部の気合を見せたいと提案を受け、自宅からのテレビ会議でなく、オフィスのスカイルームから発信した。
 
僕からは全社グループの「多角化戦略」として、下3点を話した。
1.目標とする「成長率」を定めた。
2.「投資回収サイクル」をしっかり廻し、「事業ポートフォリオ」を成長させる。
3.多角化に向け、「疑似・持株会社」化を進展させる。
 

 
 

仕事の幅を広げよう。社外との真剣勝負が自分を成長させる。

 
半年前から各部署で新しい案件に取組んでもらっている。新規アプリ、新領域ビジネスなど、形が見え、勝ちパターンを発見し、着実に進捗している。新型キャンペーンも大成果をもたらした。
 
現行業務と新しいチャレンジは、注力のバランスが難しい。面白いストーリーを作り、アプリに仕上げるだけでも、毎月結果を出すのは大変だろう。ただ、それだけ繰り返していても成長がない。一区切りのついたタイミングに1割で良いので、新しい試みに力を振り向けて欲しい。今までなかった形の盛上げ策、デジタルにリアルを組み合わせたファンダム展開、SNSや動画配信との連動。そういった努力は、先輩たちが作ってきた今の型を進化させる。
 
新しい事のヒントは外から取り込もう。ボルに限らないが、メーカー企業は内にこもりがちだ。自社ノウハウを高く積上げようとするから。確かに頭の中で創作するのも大切だが、外の世界を実地で見ると思いもよらない発見がある。いろんな会社、人に会って話を聞こう。話の糸口に自信がなければ、先輩に頼んで付き添ってもらえばよい。
 
僕も20代の頃、ルーティンの企画や制作業務が一通り分かってきて、「こんなもんか」と仕事を見切った気になった時期があった。しかし新しいプロジェクトにアサインされ、これまでと違う外部企業の人達と仕事をし、「まだまだ色んなことがあるんだ」と強烈に驚いた事を覚えている。外の世界は広い。ある領域を10年やっている人の話など、とても面白く、以来、そんな人の話は根掘り葉掘り聞くのが癖になった。ピンと何かを得たら、ずっと考え続ける。ある日、脳内で何かとぶつかり合い新しいイメージが降りてくる。そんな瞬間を何度も経験してきた。自分の成長は自分で切り拓くしかない。
 
「恋愛と戦いのドラマ」で人々の「生活を盛り上げ」る。広い領域に目を向け、創意工夫を凝らして欲しい。仕事を通しいろんな人と出会い、利害が絡んだ真剣勝負をする。スリリングな経験となるはずだ。
 
 

デカく考えよう。醍醐味は、規模ではなく成長率にある

 
ビジネスは、詰まるところ、投資と回収のサイクルである。1つの投資をヒットさせ、大きく回収する。さらに次の投資につなげる。より大きなチャレンジ、舞台で勝負しよう。
 
コンテンツビジネスの醍醐味は大ヒットを出すこと。ただし僕は、マグレの一発ヒットはいらない。再現性もないし嬉しくない。小規模を重ねてノウハウを磨き、狙ってヒットを出したい。醍醐味は、規模ではなく成長率にある。100億円タイトルの一員になるより、この手で1億、3、5、10億と伸ばしていきたい。
 
今読んでいるアイリスオーヤマ社長の本「いかなる時代環境でも利益を出す仕組み」(日経BP)にも同様のことが書かれていた。大山社長は父親の死で小さな会社を引き継ぎ、苦しい中、常識にとらわれず組織実験を繰返し、独自の方法論を編出し続けた。経常利益の50%を毎年投資。新商品率50%を維持。毎週のプレゼン会議。今のボルに近い方針も多い。勇気をもらった。
 

 
 

仕事に集中しているので大したプライベートはないが…

 
映画館が解禁となり、早速『テネット』『スパイの妻』『朝が来る』を観に行った。座席は半数制限から全席OKに緩和されていたが、かわりにポップコーンが不可となり残念。
 
『テネット』は時間逆行と戦う話。クリストファー・ノーラン監督は『インセプション』『インターステラー』と人間の意識や存在認識をテーマにし続けている。おかしかったのは、ラストシーン。戦場で前進闊歩する軍隊の真っただ中を時間逆行の主人公たちが決死で駆け抜ける。緊張のクライマックス。が、どう見ても一生懸命後ろ走りしているようにしか見えない。CG嫌いでこうなった?鑑賞後、映画館の絨毯ロビーで子供たちと後ろ走りをやってみた。
 
河瀨直美監督の『朝が来る』は、完璧さに唸った。前半の畳みかけるショット。奈良の森にかかる靄、有明タワマンの情景。妊活夫婦や中学生妊婦の自然な演技。カチンコ大叩きして「ヨーイハイッ」ではこうはできないはず。どうやって撮っているのか?東さんによれば、ラストシーンは原作の方がもっと印象的だそうだ。
 
秋の味覚は小さな幸せだ。銀杏を焼こうと、クックパッドおススメ方法を試してみた。紙封筒に20粒ほど入れ電子レンジで適当に時間設定。と、40秒後、「パーン」と大破裂。扉を開けると水蒸気がモアッ。プシューッ。飛び散った緑の実が、庫内のアチコチにへばりついてた。新しい試みは慎重に。
 

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