津谷祐司 公式サイト

会社改革の500日


【R6 vol.4】“逆算型”と“積み上げ型”

2026/02/12

 

逆算と積み上げ、そのあいだで進む

 
年末年始は、大きな盛り上げ施策が目白押しでしたが、大きな事故もなく、無事に走り切ることができました。

周年施策、大型のタレントコラボ、リアルイベント、新作の発売など、いずれも一定の成果が出て、ユーザーさんにも楽しんでもらえたようです。まずは、素直に「よかった」と思っています。現場の皆さん、お疲れさまでした。

 
 

目標設定は、なぜ難しいのか

 
今回は、「目標設定」について、少し考えてみたいと思います。
 
物事をなすとき、目標設定は第一歩だと言われます。しかし、個人でも会社でも、これがなかなか難しい。広々とした雪原のどこかに赤い旗を立てるようなもので、道筋も建物もなく、どこが正解か分からないからです。

 
 

人には二つの型がある

 
そもそも、人は目標に向き合うとき、大きく二つの型に分かれるようです。「逆算型」と「積み上げ型」。こうした整理に触れる機会がありました。
 
逆算型は、まず数年後の明確な目標を置き、そこから逆算して、今年・今月・今日にやるべきことを決めていくタイプです。目標が定まることでやる気が出て、不要なことはやらず、効率よく進む。実際に成果を出す人も多いでしょう。

 
 

逆算型が目立つ時代

 
SNS時代の今、個人の世界ではこの逆算型が目立ちます。
 
SNSを開くと、他人のきらびやかな生活や成果が次々と目に入る。豪華な食事、海外旅行、仕事での大きな達成、難関資格の取得。見ているうちに、「自分は頑張っていないのではないか」「何か明確な目標を持たなければ」と、焦らされる。正直、生きづらい時代だなと思います。

今の時代は、逆算型の分かりやすい成功例が注目されがちです。子供のころからの夢をかなえた野球選手や棋士などを見ると、励まされる反面、「やりたいことがはっきりしない自分はダメなのでは」と感じてしまう人も出てきます。

 
 

積み上げ型という生き方

 
一方、積み上げ型は、目標を強く決めると、かえって息苦しくなるタイプです。
 
今やっていることには全力で取り組む。一つ終わったら、また次に向かう。でも、途中で出会う面白そうなことにも寄り道したい。それが、いつか別の形で役に立つかもしれない。環境の変化やトラブルにも、比較的柔軟に対応できまるタイプです。
 
自分の得意なことや強みを自覚していて、その方向で積み上げているなら、すべてが次につながっていきます。
 
人は、どちらか一方に固定されているわけではありません。
 
仕事は逆算型、遊びは積み上げ型という人もいるでしょうし、学生時代は積み上げ型だったけれど、職場でリーダーになってから逆算型になった、という人もいる。実際はグラデーションです。
 
でも、僕自身の実感では、はっきりした逆算型は1割程度で、多くの人は積み上げ型です。どちらが正しい、という話ではありません。積み上げ型の人は、無理に目標を掲げなくても、十分に成果を出せます。柔軟で、寄り道を許容し、変化に強い人生を送ればいい。

 
 

会社には目標、組織には余白

 
ただし、経営の話になると少し違います。
 
会社としては、3年後くらいの目標数値や事業イメージを共有し、そこから逆算して、この3か月で何をするかを明確にする必要があります。人数が多い組織では、共通の目標がないと、どうしても力が分散してしまうからです。
 
一方で、組織にも余白は必要です。
 
環境は常に変わります。新しい技術やアイデアが出てきたら、まずは小さく試してみる。その中から、次の柱が生まれるかもしれません。すべてを計画で埋め切るのではなく、各現場が状況を見ながら小さく試し、学びを持ち帰れる余地を、意識的に残していきたいと考えています。
 
「逆算型」と「積み上げ型」の二つがあると分かっているだけでも、状況に応じて使い分けがしやすくなります。効率を目指すときもあれば、寄り道を楽しむときがあってもいい。そう考えると、少し肩の力が抜けるのではないでしょうか。
 
参考文献:
『「やりたいこと」はなくてもいい。』(しみずみちこ/2025年・ダイヤモンド社)

 
 

めまいとAIと、オーストリアカフェ

 
正月休みから2週間ほど、回転性のめまいに悩まされました。長野で家族とスケートをして転び、耳の中の耳石がずれてしまったようです。頭を動かすと、突然ぐるっと来る。なかなか厄介でした。
 
AIに症状を細かく入力しながら、寝方や体操を教えてもらい、言われた通りに実行しました。「お酒はあと4、5日待て」と言われたりもして。今はほぼ回復し、一安心です。体とAIと対話しながら過ごした、少し不思議な2週間でした。
 
そのほか、寒さのため外出は控えめでしたが、家族と横浜のスーパー銭湯でのんびりしたり、広告会社時代の友人の舞台を観に行ったり、なぜか財務畑に進んだ大学同期たちとおじさん飲み会をしたり。
 
娘に連れられて行った青山通り沿いのオーストリア料理のカフェでは、シュニッツェル、ホットワイン、アンズジャムのクレープを堪能。黒いエプロンの給仕さんと、バラ柄のソファに囲まれて、束の間のヨーロッパ気分を味わいました。

 


  • 寒いなか横浜の夜景を見ながら足湯

  • 大学時代の同期たちと

 
 

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