シンガポール キャラ・エキスポ 2016
急遽、シンガポールのキャラ・エキスポに出展することに!
30分プレゼンも敢行!
シンガポールの「キャラ・エキスポ2016」への出展を、LAに発つ寸前、急遽決定した。アジア市場拡大のヒントを掴めるかも、と考えたからだ。シンガポール・エキスポホールで7月9日から2日間行われるということで、LAのアニメ・エキスポを終え、日本に2日立ち寄り、そのままシンガポールへ。
このイベントは、アジアに住む日本アニメやゲームのファンに向けたキャラクター型コンテンツのコンベンション。主催はカードゲーム開発販売のブシロード社で、今年が2回目。約70社以上の出展で、前年比20%増となる約2万人が来場した。
サイン依頼が殺到。熱狂的ファンから「大人気」をもらった!
ボルテージは、最小1コマのブースを出展。「Era of Samurai: Code of Love」のパネルを立て、試遊機を並べた。ここでもグッズ販売は大人気で、オープンと同時に長蛇の列が。ヒヤリングしようと、列に居並ぶファンの女性に声をかけたが、いくつものボルテージアプリをプレイしたと嬉しい返事。インドネシアから来ている人もいた。
ボルテージのCEOだと言ったら多くの人にサインを頼まれた。
ボルテージ恋愛アプリを30分プレゼン。
実写とアニメ、キャラ没入について改めて考えた!
さて、出展と並行して、カンファレンス会場において、30分のプレゼン時間をもらった。ボルテージの恋愛アプリの現状を簡単に説明したが、女性向けは珍しいのか、課金方法や売れ筋など質問も多かった。
スタジオピエロの逸見さんやブシロードの木谷社長のプレゼンを拝聴し、キャラクタービジネスについて考えさせられた。ボルテージアプリは、男性キャラの作り込み基準を実在の人間レベルに置いていて、いわゆる乙女ゲームにありがちな奇抜な髪形や衣装は排している。その結果、キャラ立ちは弱めだ。ターゲットはあくまでカジュアル層女性であり、彼女たちにリアルな恋愛対象として捉えて欲しいからだ。
逆に言うと、このため、マーチャンダイズなどの2次展開がやりづらい。キャラが強いほうがグッズは作りやすく売りやすい。キャラを強くすると、マニア層には刺さるが母数となる人数が少なく、バランスが難しい。今のところ、ボルテージのアプリは映画や実写ドラマの延長と捉えられているが、今後、キャラクターの強弱具合を再度研究する必要があるかもしれない。
シンガポールオフィスはマーケティング拠点
2年ほど前、シンガポールに拠点を持とうかと思い、オフィス環境を下見に来たことがある。その時は、街の熱気やオフィス環境は素晴らしいものを感じたが、シンガポールがトレーディング立国であるがゆえ、金融や貿易を志望する若者が多く、ものづくり志向者は少ないと感じ、拠点の設立を取りやめた。
しかし今回、開発でなくマーケティングの拠点なら十分成り立つとの確証を得た。周辺のインドネシア、マレーシアなどへ売りだす時には、たいへん有利な立地だ。今のアジア圏のボルテージユーザーは、全英語版ユーザーの20%程度だが、米国だけでなく、アジア、欧州へも本格展開すべき段階に入ってきたかもしれない。(Y)