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サンフランシスコなう


LA アニメ・エキスポ 2015 今年もボルが一番人気だが…

2015/07/11

 
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今年も「アニメ・エキスポ」の時期がやってきた。日本アニメーション振興会が主催の北米最大のアニメ・コンベンション。7月2日から4日間、会場は、いつものロサンゼルス・コンベンション・センター。300社以上の出展で、来場者は前年比12%増となる9万人超だったそうだ。
 

大半のブースは、認知アップではなく物販が目的。だから、派手なブースは目立つ!

去年のボルテージブースは、桃色提灯が妖しく輝く神社のセットだったが、今年は、人気タイトル「My Forged Wedding」の舞台である白い教会を建込み、イケメンモデルとの記念撮影イベントを行った。終日行列ができ、一番人気のひとつとなった。広報部が10件のインタビューを仕込んでくれた。
 

実は、我がブースが人気を博するのは当然なのだ。会場の8割は、地味な物販専門ブースなのだから。
 

物販ブースは、期間中に利益を捻出すべく、ブース規模を最少コマ数にとどめ、そこに立ち上げた3mもの壁面ラックに商品をこれでもかとぶら下げる。コスプレ用のコスチュームや刀剣、キャラTシャツ、英語版コミックなどが乱雑に並ぶ。このラックが林立する会場の一角は全く殺風景で、一見、オタクショップの巨大倉庫にみえる。
 

ブースあたりの売上は、僕の試算では4日で200万円。期間後、物販業者たちは商品を車に積込み、全米のアニメフェアを廻って稼ぐという。

 
認知アップによるアプリ売上増で、単年利益が出せるかが分かれ目

我々も、今回、タペストリーなどの物販を小さく行ったが、あくまで主役は派手な建込みとモデルイベント。米国内での話題作りが目的だから、イベント単体での採算は度外視だ。
 

さて来年はどうするか?来場者にとってはお祭りの場でも、出展企業にとっては、アプリ売上による利益創出ができなければ続けられない。(Y)

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