津谷祐司 公式サイト

会社改革の500日


【R2 vol.10】上場10周年「成長のための資金調達」

2020/06/11

 
ボルテージは、本年6月11日、上場10周年を迎えました。株主様をはじめ、当社を支え、応援してくださったすべての皆様に、深く感謝申し上げます。
 
10年を振り返ると、上場で得たのは知名度や人材など数多あるが、最大のものは「成長のための資金」だった。
 
タイトル開発やテレビ広告へ投資したが、従来の恋愛ゲーム分野では概ね順調に結果がだせたのに対し、新しく始めた英語圏向け・男性向けでは苦労の連続だった。両者とも赤字が4年続き、多額の資金が消えた。ようやく黒字化できたのが3年まえ。サンフランシスコ子会社設立を含め、上場なくしては実現できなかった。
 
今、時代は変わり、ボルテージには「次の多角化」が必要となっている。実現には、株式市場との付き合い方を見直すべきと感じている。
 
実はこの10年、市場との深い関わりを避けてきた。10年前、上場と市場替えを相次いで行ったとき、3年間厳しい審査下におかれたのが原因だ。完璧な予算クリアを36ヵ月続けよ、という相当に高いハードルで、社員一丸で乗り越えたものの、株式市場は堅苦しく近寄りがたいもの、というイメージを持った。
 
しかし、最近、市場からの資金調達の術を知り考えが変わった。一旦上場した企業でも、次の飛躍に資金が必要なとき、再び市場を活用するのは有効な手の一つ。株式をもっと柔軟に捉えるべきだ。昨年12月、10年振りに調達を行った。
 
改めて、投資家との関係、株価について考え直すきっかけにもなった。時価総額の意味も身をもって理解した。僕が市場活用の方法を熟知していたら、もっと大胆な事業展開をやれていたかもしれない。今後は、資金マネジメントもしっかり行いたい。
 
市場からの資金は、株主から預託されたお金である。大いに活用して「ネット上の物語コンテンツ」の多角化を成功させ、ユニークな存在として企業価値を高めていきたい。
今後とも、ご支援のほど、よろしくお願いいたします。

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