津谷祐司 公式サイト

会社改革の500日


【R2 vol.5】子育てと会社育て

2019/12/25

 

父と母には役割分担がある

 
ずいぶん前の話だが、週末、近所の公園で子供とボール投げをしていたときのこと。まだ幼い子供がビタンと転んでしまい、僕は駆け寄り起こしてやったのだが、子供は土を払う僕の手をすり抜け、母親の元へ走って行ってしまった。当たり前のようだが、残された僕はちょっと納得できなかった。子育てに父親の出る幕なんかないじゃん。パパ友に聞いてみたが、どこの家でもそういうものらしい。
 
ある日、読んでいた雑誌で児童心理学者がこう語っていた。弱ったり迷ったりしたとき、子どもは母親に助けを求める。「慰め、励まして欲しい」と。だから、洋の東西を問わず、手当てし、温かい食べ物を与えるのは母親の役目だ。やはり。子育ては女親の仕事なのだ。ところが、こう続いていた。父親にも役目がある。それは母親と異なり、「遊び方や新しい世界を教える事」だ。キャッチボールやBBQ。行った事のないレストランや雪山。父ライオンは新しい草原に子供を連れだし、獲物を獲る姿を見せてやるのだ。
 
母親は「弱いとき」担当で、父親は「新しい事、遊び方」担当だそうだ。男と女、男の方が得なようで申し訳ないが、割合は異なれど、どちらも父性母性を併せ持つそうだ。
 
 

経営にも役割分担は効きそうだ

 
思えば、会社や部署も同じだ。ボルの場合、問題が起きると相談する先は東さん。東部屋には色んな人が来るが、僕の所には来ない。寂しい気もするが、それは自然な事らしい。自分の若い時を振り返ってみても、ヘマしたときは上司に報告する前にナナメの先輩に相談したものだ。決定権者に「AかBか、迷ってるんです」なんて相談しない。行くときは「是非Aで行きたい。リスクはあるがこう乗越える。予算が欲しい」と突きつけに行く。今、突きつけられる立場になると、それはそれで毎回大変だ。
 
大きくなった会社は、二人三脚経営が多いという。ホンダの本田&藤沢、ソニーの井深&盛田、ヒューレット&パッカード、ジョブズ&ウォズ。すべて引張り役と面倒見役で役割分担している。
 
1人で全責任を背負う覚悟はしているが、数人で分担する事には計り知れない効果がありそうだ。その方が組織は成長するに違いない。
 
 

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