津谷祐司 公式サイト

会社改革の500日


【R3 vol.9】思考停止より行動! 実践者たれ!

2021/10/01

 
 

メディアは不安をあおってばかり。人間の「危機本能」が利用されている。

 
経営者たるもの、たとえ厳しい状況下でも社員の皆を元気づけ盛上げたいと心掛けている。そのせいか、この1年半、コロナニュースがあまりに不安あおり一辺倒で、腹立たしいことが多かった。自粛喚起の限度を超えてるんじゃないか?メディアは常に不安をあおる。以前も、少子高齢化や経済停滞30年など日本にはもう先がないといった特集も多かった。逆に若者の挑戦心を削ぐだけだ。メディアのこのやり口は何とかならないのか?
 
報道の9割は悪いニュースだ。大谷ホームラン!日本人ノーベル受賞!など、希望とやる気が起きるニュースだけ流せよと思うが、それでは視聴率が上がらないらしい。
 
ある本で読んだが、人は良いニュースより悪いニュースに強い関心を示す。それは「本能的に危機情報に敏感」という特性を持つからだそうだ。原始以来、近所に地割れができたとかマンモス出現とか、迫る危機を早めに察知し対応できた血筋だけが生き残っているので、現代人は皆そういう性質を持つに至った。しかし、メディアの発達がDNAの変化をはるかに凌ぎ、脳みそ側が対応できてない。過剰に不安がる人は増えているのはそのせいだ。

 
 

思考停止より行動。遠くを見て、打開策を編出そう。

 
心理学では、「不安」とは危険に対する漠然とした予感のこと。不安になるのは必ず「ピンチの状態」で、「早く脱出しなさい!」と脳がアラートをだしているそうだ。だから何もせず放置していると、不安はより強まる。布団にくるまって「どうしよう、どうしよう」と思考停止ループに入るのは意味がない。脳内不安が膨れ上がるだけだ。解消には行動を起こすしかない。行動すればマシになり得る。
 
もうひとつ、遠く先を見ること。「不安定な時ほど、足元でなく遠くを見るべし」 学生時代、バイク教習でのベテラン教官の言葉だ。幅20㎝の一本橋渡りという難しい実地試験で、心配性の人は足元ばかり見てすぐ落ちてしまう。タイヤが端に来ると慌ててハンドルを切ることの繰り返しで、常に車体がふらつくからだ。コツは、内股で車体をしっかり締め、背筋を伸ばし遠くを見ること。ハンドルさばきが落ち着いて、すんなりと渡れてしまう。遠くを見ると、過剰反応に陥らなくて済む。
 
適度な不安や危機意識は、行動に移る良いきっかけだ。遠くまで見て、よりよい打開策を編出そう。①小さいところに囚われず、遠く広く眺める。ポジティブな可能性は必ずある。②個人ができることは知れている。確実に小さな一歩を始めよう。③外野は関係ない。自分のなすべきに集中する。同じく、むやみに他人に首を突っ込まない。

 
 

対案を示さないメディアだが、経済ニュースは役に立つ。

 
メディアが残念なのは対案を示さないことだ。感染者が増えると店を閉めるべきといい、店が閉まると飲食店いじめだと騒ぐ。どちらも満足させる解はないのだからベストバランスを議論すべきと思うが、そうはならない。要は表舞台で権力を振るう人の非をあげつらい、人々の不満のぶつけどころにすることが仕事なのだろう。競争に打ち勝ち実質成果を出さねばならない立場からすると、気楽にみえる。
 
その点、経済ニュースはいい。視聴者が会社や業界をリーダーたちだから、良くするためのヒントが詰め込まれている。人のダメや失敗を延々つつくことがない。謝罪会見などはむしろ謝罪する側に立ってヒントをくれる。経済人は、熱意をもって世界を進歩させようとしているのだ。

 
 

プライベートは、壁打ちテニスにはまり中。

 
運動は、早朝ウオーキングに加え、壁打ちテニスにハマりだした。夏、長野で家族テニスをやったのが楽しく都心でもできないかと場所を探したが、区営コートは3か月前申込みで倍率20倍。レンタルコートは1時間2万円。どっちも時間あるときにパッとできる感じじゃない。見つけたのが、車で15分の壁打ちコート。埋め立て地の高架下にある。数回通ったが、いつも来る常連さんが多く、半面しかないのを30分ごとに譲り合いながら打っている。
 
写真は、うちの玄関扉の子供の習字。数年前に東さんが貼り付けた。毎朝ウオーキングに出かける際、一生懸命な文字に励まされている。

 
 


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