津谷祐司 公式サイト

サンフランシスコなう


Game Developers Conference 2014

2014/03/19

 

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3月17日からサンフランシスコ・モスコーンセンターで開催されている「Game Developers Conference」 (GDC)へ行ってきた。GDCとは、毎年開かれる世界的なゲームコンベンションだ。Developersと銘打っているように、ユーザー向けではなく開発者向けの内容なので、新作ゲームの発表といった派手なイベントはなく、市場や技術に関する実務的な会議と展示が中心となっている。

 

今年、もっとも印象的だったのは、展示会場で、モバイルゲームの存在感がグンと高まっていたことだ。去年は、家庭用ゲームが主流で、会場の9割はプレステ系ゲームの展示ブースが占めていた。モバイル系ブースはちらほら程度だったのに、今年は、家庭用と拮抗するまでになっていた。

 

調べてみると、去年、米国ゲームソフト市場は、全体2700億円のうち、家庭用が1000億、モバイルが1700億となっていて、両者の関係は、すでに4:6と逆転していたのだ。会場には、それがそのまま反映されていた。

 

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もうひとつ面白かったのは、キャリアセンターと呼ばれる一角で、人材の採用活動が盛んに行なわれていたことだ。そこでは、増員を狙うゲーム会社がブースを並べ、就職希望者の申し込みを受け付けていた。

 

ブースを出展しているのは、オフィスを開設したばかりの小さなベンチャー企業だけではない。ワーナーのような大手も並んでいた。IT事業の勝敗は、設備ではなく人材の優劣が決めるというが、希望者たちの長い行列が、この業界の過熱を物語っていた。(Y)

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