津谷祐司 公式サイト

サンフランシスコなう


学校に本屋が来る~Book Fair~

2014/05/17

 

「アメリカには本屋が無い」というコラムを、よく見かける。本当に無いかと言うと、ここサンフランシスコは大都会なので、我が家の生活圏内には大型本屋が2件と、いわゆる町の小さな本屋は数件存在している。が、日本のように駅近くに本屋があって、ブラっと立ち寄れる感じはまったくない。サンフランシスコの図書館は、非常に充実しているが、人気の本は貸出予約が一杯で入手は難しい。

 

一方、アメリカの小学校はReading Log と称して、毎日、20分(上級生になると30分)本を読んだ記録を提出させる。日本の小学校よりも、本を読むこと推奨しているように思う。

 

そこで、本屋が小学校に本を売りに来る。ウチの子どもの学校では、半年に一回、一週間Book Fairが開催される。一般的な児童文学書が多く並ぶが、オバマや歴代の大統領の伝記も目立つのが、アメリカらしい。面白いのは、学校が勧めるような児童書だけでなく、キャラクター本やゲームの解説本、アイドルのポスターなども売っている。(ジェニファー・ローレンスの写真集は、思わず買いそうになった…。)

 

今回、観察していてわかったのだが、実は売れているのは、ゲームの攻略本。今、男の子たちの間で大ヒットしているMinecraftというオンラインゲームの攻略本は売切れ続出。子供にとっては、好きな本が買ってもらえる絶好のチャンスで、児童書などには目もくれず、ゲームやキャラクターの本をせがみ、親も仕方なくお金を出す。

 

会場から出てきた息子のパパ友に、何を買ったのか尋ねると、「xxx(聞き取れず)というゲームの攻略本だよ、しかも2冊も~。でも、彼はこのゲーム持ってないし、やったことないんだよ~」と、嘆いていた(笑)。我が家も、しばらくReading Logには、ゲーム本の記録が並んでいる…。(N)

 

 

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