津谷祐司 公式サイト

サンフランシスコなう


カジュアル・コネクト 2014

2014/07/27

 

7月22日から3日間、サンフラン市内のヒルトンホテルで「カジュアル・コネクト」が開催され、行ってきた。
 
カジュアル・コネクトは、スマホやPCのカジュアルゲームが対象の、業界向けイベント。
イベント全体は、小規模で手作り感が強い。業界関係者が集まり、ホテルを占拠して大きめのパーティを開きました、といった趣。展示場には100社のブースが並び、カンファレンスルームでは200本のセミナーが行われた。
 

名称未設定 3

 
業界向けなので、展示場は地味だ。広告SDK(スマホ広告トラッキングツール)提供会社やイラスト制作会社などがブースを出しているのだが、パンフレットはおろか何も展示されておらず、ノーパソ1台と担当者2、3人がいるだけ。請負会社が、開発会社の担当者の訪問をのんびり待っている、という風情。掘り出し物サービスは、事前にネットで調べておかないと見つかりそうもない。
 
セミナーでは、ホットなテーマが話し合われた。カジュアルゲーム市場がこの先どうなるのか、マーケティングの最新手法など、興味を惹くテーマが並ぶ。展示よりこっちの方がメインなのだ。ただし、最先端の話題ゆえ、これがベスト、大正解、という手法が提示されるのではなく、現時点での各社の取組みが紹介されるのみ。どの会社も、我々同様、手探り段階にいることを実感。この中から、どの会社が飛び出していくのか?
 
「ゲームと倫理」というパネルディスカッションを聴いた。「今、中国では、スマホゲームのせいで毎月何人もの子供が死んでいるという問題がありますが…」「うちの娘も、一時中毒症になって、開発者としては…」などシリアスな問題が話し合われていた。でも、そこはアメリカ。堅めの内容にもかかわらず、パネラーたちはギャグを入れてくるし、片手をポケットに突っこんだまま、配られたビールをラッパ飲みし(本当!)、自説を熱く語るのだった。(Y)

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