シリコンバレーで学ぶ② トップダウン型のリーダーシップ
2016/05/02
◆トップダウン型リーダーがやるべきこと
ボトムアップ型のリーダーなら、目指すビジョンやゴールが不明瞭でも、部下が頑張ることで物事は前に進むことがある。
しかし、トップダウン型だとそうはいかない。ゴールを示さないとスタッフが動いてくれないため、何をすべきかわからず、止まってしまう。トップダウン型のリーダーは、明解にゴールを示し、自ら先導して動く「有言&実行」型であるべきだ。僕が考えるトップダウン型リーダーの要点は次の4つだ。
① ビジョンやゴールを明確に語る
メンバーに実現したいことのイメージを語り、当面のゴールと期限を具体的に設定する。
メンバーに実現したいことのイメージを語り、当面のゴールと期限を具体的に設定する。
② 課題解決の方法論を示す
ゴール実現のための戦略や方法論を示す。また、実行過程で問題に直面したときも、解決策の提示はリーダーの役割。日本だと、現場担当者が解決しようとするが、シリコンバレーの現場は問題だけ上げてくる印象だ。僕は、日本ではPDCAプロセスを若手中心に廻していたが、SFスタジオではリーダー中心に切り替えた。
③ 全員に貢献させる
メンバー全員に役割分担し、プロジェクトに貢献している実感を持たせることが重要。それによってやる気がまったく違ってくる。誰がどのパートを担当し、いつまでに仕上げるか、綿密に計画し、毎週進捗を確認する。
④ 部下との密なコミュニケーション
リーダーが専制君主では人は動かない。部下としっかりコミュニケーションを取る。酒の席などではなく、一人ずつ時間を取って定期的にその場を設定する。
ちなみに、日本のボルテージでは、リーダーがゴールや解決策をコンパクトに紙面にまとめ、月一度の全社会議で発表するという文化があり、これはそのままSFスタジオでも引き継いでいる。